<高円宮杯全日本ユース:札幌U-18

 1-0愛媛ユース>◇4日◇1次ラウンド◇札幌厚別公園競技場

 コンサドーレ札幌U-18が、好スタートを切った。後半7分に味方のパスに反応したFW菅原康介(17)が先制。その後は守備陣が愛媛の攻撃をしのぎ、完封した。8月30日の知事杯決勝から先発10人を入れ替え、今大会に向けて調整を重ねてきたことが功を奏した。初戦勝利の勢いに乗り、まずは2年ぶりの決勝トーナメント進出を目指す。

 気温27・8度と残暑の札幌厚別で札幌U-18の足は、最後まで止まらなかった。前半は愛媛の素早いパスサッカーで中盤を支配されたが、耐えて無失点。逆に相手の運動量が落ちた後半、攻勢に出た。後半7分、MF荒野拓馬(17)のスルーパスに、走り込んだ菅原がGKをかわし先制点を奪った。

 その後も攻撃の手を緩めず、後半だけで12本のシュートを放った。追加点こそ挙げられなかったが、最後まで疲れを見せずに走り続けた。7月の日本クラブユース選手権で1点差で負けている相手に地元で雪辱するとともに、大事な初戦で貴重な勝ち点3を挙げた。四方田修平監督(37)は「夏にも負けている相手。初戦で勝ち点3を取れるかが大事だった」と振り返った。

 今大会に向けて万全の準備を整えてきた。プリンスリーグや日本クラブユースなど7、8月の2カ月だけで公式戦は11試合と過密日程だった。そのため、約1週間前に行われた知事杯決勝は、トップチームに出場できる2種登録のFW三上陽輔(18)ら4人やU-16日本代表のDF堀米悠斗、MF深井一希(ともに15)ら主力メンバーを温存した。

 この日の試合は知事杯決勝とは10人を入れ替え、選手たちの体力は十分蓄えられていた。さらにベンチを外れたメンバーに危機感を植え付ける意味でも効果はあった。三上は「団結力が上がったと思うし、刺激になった」と話す。主力を欠きながら、知事杯で準優勝したチームメートの健闘が、今大会に臨む上でカンフル剤にもなった。

 目指すは道勢初の全国優勝だ。05年には準優勝を経験。四方田監督は当時と比べ「若いチームだけど、攻撃面は当時より多彩」と評価する。この日、ゲームキャンプテンを務めた三上は「次も厳しい戦いになると思うけど、何とかして勝ちたい」と12日のセレッソ大阪U-18戦を見据えた。2連勝で決勝トーナメント進出を引き寄せる。【石井克】