コンサドーレ札幌FWキリノ(25)が復帰への1歩を踏み出した。7月に股(こ)関節痛のため離脱し、リハビリを続けていたが16日、負傷後初めて札幌・宮の沢のグラウンドでウオーキングを行った。15日には昨季ともに札幌でプレーし、現在ルーマニア1部クルージに所属するハファエル・バストス(25)が欧州チャンピオンズリーグ(CL)でデビュー。刺激を受け、10月初戦となる9日の天皇杯名古屋戦を照準に定めるなど早期復帰を目標に掲げた。
友人の大舞台デビューにキリノの魂が揺さぶられた。当初ウオーキングのみのメニューだったが、途中で軽くジョギングを挟み、転がっていたボールをキックするなど思わず“勇み足”。7月27日の練習以来、51日ぶりに踏みしめる宮の沢の芝に「久々にグラウンドに出てうれしかったのさ。ケガが良くなっている証拠だよ」と笑顔を見せた。
欧州CLデビューを飾ったハファエルとは昨季11月29日のホーム最終横浜FC戦でアベック弾。ハファエルの先制点をキリノがアシストするなど前線での連係は悪くなかった。それだけに「ハファなら、それぐらいできると思っていた。オレも頑張らないと」と触発された。昨季19得点のチーム得点王も今季はいまだ17戦2得点。リハビリのため公式戦7戦欠場中だが、残された試合に向け新たな力もみなぎってきた。
佐川トレーナーは「可能性はゼロではないが10月中の復帰は難しい」と慎重だが、本人は「10月9日の天皇杯で(前札幌の)ダニ(ルソン)と対戦したい」と意欲を見せた。石崎監督も「キリノが戻れば武器が増えるし戦術に幅も出る」と歓迎。唯一のブラジル人助っ人が、スピード復活で浮上への切り札となる。【永野高輔】



