石さんが“秘密兵器”U-18MF三上陽輔(18)の再投入を示唆した。コンサドーレ札幌は24日、札幌・宮の沢で練習を行った。26日の岐阜戦はMF上里一将(24)、MF宮沢裕樹(21)と中盤の核が出場停止。主力ボランチはMF芳賀博信(27)のみの窮地に、石崎信弘監督(52)は「三上がおる」と話した。5月30日富山戦でクラブ最年少出場を果たした背番号31は、25日に再合流。沈滞ムード打破へ練習参加1日でメンバー入りする可能性が出てきた。

 石崎監督は、非常事態にも平然としていた。「何とかなるんじゃ。ネガティブになるな。ワシに任せとけ」。自信の裏付けは十分ある。三上は5、6月のトップ帯同時にサイドハーフからボランチまで幅広くテスト。要となるボランチに急きょ抜てきするのはリスクもあるが、高木や古田らをボランチにコンバートし、サイドに三上という手は十分考えられる。

 三上は20日の全日本ユース(U-18)決勝トーナメント1回戦で2得点するなど好調。次の準々決勝が10月3日と間隔が空くため、岐阜戦出場も可能だ。トップチームではデビュー戦で1アシストするなどJリーグ3戦無敗の18歳が、沈むチームの起爆剤になるかもしれない。【永野高輔】