Jリーグは20日、大宮の「入場者数水増し事件」への対応に追われた。外部有識者3人によって構成される裁定委員会(堀田力委員長)は、来週にも開催される見込み。全員の日程を合わせるために開催までに時間がかかるのが常だが、大東チェアマンは「なるべく早い対応を」と話す。最終的な処分決定は同委員会の答申を受けたチェアマンが下すことになるが、11月にずれ込む可能性もある。

 また、再発防止のために各クラブに対して入場者数のカウント方法などを再度確認。Jリーグ発足時に実数発表導入に至った「ファン1人1人を大切にする」という理念を、いま1度徹底するという。これまで発表してきた入場者数についても、大宮の出した数字を精査した上でJリーグデータセンターが訂正。4年間の数字書き換えに時間がかかるため、今週末に出す今季総入場者数などには注釈を加えることになる。