清水MF本田拓也(25)が完全復帰をアピールした。清水は20日、山形戦(23日)に向けて約2時間の練習を行った。本田は前日練習で戦列復帰すると、この日は紅白戦で主力組のボランチとして出場。安定したボールさばきを披露すれば、要所で相手の攻撃を寸断するなど、軽快な動きを見せた。長谷川監督は「明日リバウンドがなければやれる。手応えはつかんでくれたと思う」と出場を示唆した。

 本田は初招集された日本代表合宿で右内転筋を負傷。早期復帰を目指して調整を続けていたが、16日の京都戦は大事を取って欠場した。18、19日のオフで、体調も万全の状態に戻り「痛みはもうない。試合勘をすぐに取り戻せるか多少の不安はあるけれど、やるしかない」と、2日の鹿島戦以来、約3週間ぶりの実戦復帰に意欲を見せた。

 今季は開幕からスタメンを奪取し、ここまで出場したリーグ23試合はすべてフル出場するなど、不動のアンカー(1ボランチ)としてチームを支えてきた。「あと2日で、もっと調子を上げてしっかり準備したい」。頼れる男の復帰で、リーグ6戦ぶりの白星を挙げる。【神谷亮磨】