<J1:磐田0-0山形>◇第31節◇20日◇ヤマハ

 山形は磐田とスコアレスドロー。得失点差で13位のままだが仙台と勝ち点37で並んだ。

 山形は残留に王手をかけた。持ち味の堅守を発揮し、決定機を作らせなかった。日本代表FW前田、FWジウシーニョがペナルティーエリアで仕事をする前に攻撃の芽を摘む。セットプレーからの失点が多かった最近の試合を忘れさせるかのように、素早い寄せで相手に体をぶつけていった。相手FWには2本、全体でもシュート4本に抑えた。

 17日の天皇杯4回戦(対川崎F)で退席処分となった小林監督に代わり、指揮を執った長島ヘッドコーチ(HC)の「決断力」も光った。前半42分、体調不良のDF石井を潔くあきらめ、DF西河を投入。後半に入ると西河のロングパスから長谷川、田代の両FWに合わせて得点機を作る場面が増えた。長島HCは「西河は試合に入るのがうまいので」と明かす。リーグ最近4戦でスタメン出場のなかった西河。「気持ちだけはいつも準備していた」とベンチでもしっかり戦っていた。

 「お得意さま」には勝てなかった。磐田戦はリーグ戦過去3戦全勝。J1に昇格したばかりの昨季開幕戦では、6-2と快勝した。この日は15本のシュートで無得点。だが16位の神戸が鹿島と引き分け。次節ホーム京都戦は、神戸が負ければ引き分け以上で残留が決まる。「下を向くより上を向いて戦いたい」と長島HC。勝って長いトンネルを脱出する。【湯浅知彦】