来季J2に降格する京都が次期監督候補として、W杯南アフリカ大会の日本代表コーチを務めた大木武氏(49)の招聘(しょうへい)に乗り出していることが22日、分かった。就任後1勝3分け12敗とチーム再建に失敗した秋田豊監督(40)の続投を白紙に戻し、今季限りでの解任を検討。後任候補を水面下で調査し、前日本代表監督の岡田武史氏(54)のもと、日本をW杯16強へ一役買った大木氏の手腕に注目を寄せた。

 今井浩志社長(52)は「秋田監督とは来季終了まで契約が残っているが、これからどうするのか、話し合わないといけない」と説明。水面下で複数監督候補をリストアップ。稲盛和夫名誉会長(78)と親交の深い、前日本代表監督の岡田氏が筆頭候補だったが、同氏は拒否。大木氏が最有力候補に浮上した。

 大木氏は清水、甲府などの監督を歴任した後、07年に日本代表コーチに就任。若手育成に定評があり、05年に甲府をJ1昇格へ導いた手腕に期待を寄せる。