新妻にウエディング勝利をプレゼントだ!

 コンサドーレ札幌MF高木純平(28)が3日、清水商高(静岡)時代から交際を続けてきた元OLの志田麻乃さん(29)と結婚した。今日4日の今季最終、熊本戦(札幌ドーム)はトップ下としての先発出場が濃厚。“10年愛”を実らせた攻撃の核が、シーズンラストマッチで勝利に貢献し、来季主力候補としてもアピールする。

 高木が、ラブパワーで、最終戦を勝利に導く。札幌ドームで行われた直前の戦術練習では、トップ下とボランチを兼務した。練習後は暴風雨の中、札幌・中央区役所へ婚姻届を提出。ピッチで二役、さらに夫として“一人三役”をまっとうした。今季最後の熊本戦に向け「結婚後、最初の試合。しっかり頑張りたい」と意気込んだ。

 プロ入り直後の01年から10年間、献身的に支えてくれた麻乃さんと晴れてゴールインした。「12・3」を選んだのは「1、2、3で語呂がいいですから」と苦笑い。清水商高の1学年先輩の夫人とは、清水時代から人生の伴侶とすることを決めていた。7月の札幌移籍についても相談。シーズン中のため挙式、披露宴の日取りは未定だが、赤い糸はがっちりと結ばれた。

 腰を落ち着けたイケメン28歳。気になるのは来季去就だが、札幌サイドは今後も中心戦力として、残留してもらう方向で交渉を進めていく。清水から期限付き移籍での加入だが、三上大勝強化部長(39)は「技術も抜群。監督が目指すサッカーのポイントになりつつある。残ってほしいと思っている」と話した。期限延長か完全移籍かは、代理人や清水と交渉しながら決めていくことになりそうだ。

 高木も新婚生活をスタートさせる思い出の地。育った静岡から1300キロも離れた北国だが、5カ月過ごして愛着が出てきた。「いろんなポジションをやらせてもらった。それだけ必要とされているのは選手としてありがたいこと」。サイドバックで加入もボランチ、サイドハーフ、トップ下、FWと、センターバックとGK以外はすべてこなした。残すはJ1昇格の大仕事。今季は幕を閉じるが“結婚1号”で締めくくり、来季へのステップにしたいところだ。【永野高輔】