コンサドーレ札幌がブラジルのメトロポリターノDFアマラウ・ロサ(28)の獲得に動いていることが14日、分かった。アマラウは185センチと高さがあり、右足からのミドルシュートも武器のセンターバック。今オフは吉弘、藤山、箕輪らの退団が決まっており、手薄なDF陣の穴を埋める存在として、攻守で潜在能力の高いブラジル人に白羽の矢が立った。近日中にも来日し、正式交渉を行う。

 札幌DF陣に頼もしい助っ人が加わる可能性が出てきた。クラブ幹部はアマラウについて「センターバック候補としてリストアップしている1人。すでにブラジルで直接視察しており、本人と接触もした」と明かした。近日中にも来日し、正式交渉を行う予定だ。

 強靱(きょうじん)な身体能力を生かした守備以外に、今季はブラジル4部ながら4得点するなどセットプレーでの得点力も売り。札幌は今季、趙の負傷などで石川の相棒が定まらず、センターバックが固定できなかった。DF吉弘、藤山、箕輪も今季限りで退団。アマラウ加入が決まれば補強の重要ポイントだった守備の軸ができそうだ。

 昨季はJ1山形も興味を示していた選手。所属するメトロポリターノはブラジル4部とあり日本ではなじみの薄いクラブだが、Jリーグにも少しずつ選手を輩出している。今季J2得点ランク2位の16得点を挙げた栃木FWリカルド・ロボ(26)も同クラブから今季移籍。02年に設立し、これから発展を目指そうとしている新興クラブでもある。アマラウも今は無名だが、札幌のJ1昇格に貢献しステップアップしたいとの思いが強いという。

 関係者の話では右足から放たれる無回転ミドルシュートも破壊力抜群。今季36試合37得点と得点力不足を露呈した札幌の弱点を補う意味でも大きな存在だ。年俸は800万円未満での交渉となる方向。低年俸ながらJリーグでブレークした07、08年のFWダビのように優良助っ人となる可能性は十分、秘めている。