<全日本女子サッカー選手権:常盤木学園2-0藤枝順心>◇準々決勝◇23日◇Jヴィレッジ
女子の香川だ!
常盤木学園(宮城)が藤枝順心(静岡)を破り、高校生としては大会史上初の4強入りを果たした。ドイツ・ブンデスリーガのドルトムントで活躍している日本代表MF香川真司(21)の「後輩」にあたるMF児玉桂子(3年)が1ゴール1アシストと活躍した。26日の準決勝(東京・西が丘)は、なでしこリーグのINAC神戸と戦う。東京電力マリーゼ(福島)は、アルビレックス新潟に2-3で逆転負けし、3年連続の4強入りを逃した。
常盤木学園きってのテクニシャンが、そのセンスを存分に発揮した。後半12分、ペナルティーエリア付近でボールを受けたMF児玉は落ち着いていた。「GKに取られないところに落とそうと思った」と右足で前線にフワリと浮かせる。ボールは俊足のFW京川舞(3年)の足元にピタリと収まり、先制ゴールとなった。
足の裏にボールが吸い付くようなターンで突破すれば、前線に次々と好パスを送る。攻撃的MFとしてチーム最多6本のシュートを放った。後半35分には前線に飛び出して、右足でとどめのゴールを奪った。先発11人の中で最も小柄な身長154センチ。しかし存在感は誰よりも際立っていた。
中学時代は、ドルトムント香川が過去に所属したFCみやぎバルセロナで技術を磨いた。体格が違う男子と公式戦でプレーし「体の使い方を覚えた。DFが来たら先に体を入れてコントロールする」。自分でダメなら周りも使う。香川も身長172センチと決して大きくないが、スピードと足元の技術の高さでブンデスリーガ17戦で8得点と大活躍。児玉も中学時代の年始の初蹴りで会ったことがある「先輩」をほうふつとさせる個人技の高さで、チームになくてはならない存在だ。
前日22日の誕生日は、チームメートからお菓子などで祝福されたが、1日遅れで自ら祝う形となった。26日の準決勝で勝てば、聖地・国立競技場でプレーできる。「1戦1戦大事に戦えている。ベスト4より国立に行きたい」と、今チームで一番“もっている女”は力強く言った。【今井恵太】



