<Jユース杯:塩釜FCユース3-2新潟U-18>◇決勝トーナメント1回戦◇3日◇ヤンマースタジアム長居

 東日本地域代表の塩釜FCユース(宮城)が金星を挙げた。格上の新潟U-18を退け、6年ぶりの勝利を飾った。1点を追う後半32分にMF岡大輔主将(18)のゴールで同点とし、その1分後に途中出場のMF伊藤嶺(16)が決勝点。わずか2分間で逆転した。9日の2回戦(京都)は京都U-18と対戦する。

 塩釜FCユースのイレブンが試合後、優勝したかのように抱き合った。技術もスピードも上の新潟U-18を破った。「Jクラブを倒すのを目標にやってきた」と、1ゴール2アシストのFW高橋滉也(18)がまくし立てた。4年前に0-1と敗れた相手に雪辱も果たした。

 普段の練習は土のグラウンドで、試合は人工芝が多いという。02年W杯日韓大会でも使用されたヤンマースタジアム長居(当時長居スタジアム)の天然芝でのプレーに、緊張で舞い上がっていた。前半12分に先制点を許したが、小野寺陽人監督(49)は「点を取られてリラックスした」と振り返る。その2分後に高橋滉がゴールした。後半の2分間の逆転劇は決定機を確実に点にした。「ひたすら動いてガムシャラに」(高橋滉)の持ち味に、カウンターやクロスからの攻撃がかみ合った。

 負ければ高校3年生は最後の試合になる。決勝弾の16歳伊藤嶺は「1年生として出ている責任を感じていた」と先輩思いだ。9日に初の8強入りをかけて京都U-18と対戦。後半32分に同点にした岡主将は「後輩たちに元気を与えたい」と、再度のJクラブ撃破をにらんだ。【久野朗】

 ◆Jユース杯

 クラブユースの日本一を決める大会で今年で22回目。今大会の決勝トーナメントは、予選リーグを突破したJリーグのユース16チームと、日本クラブユース連盟の各地域の予選を勝ち抜いた4チームが参加。過去21回の優勝はすべてJチーム。