被災地クラブJ2水戸の沼田邦郎社長(46)が9日、茨城・水戸市内のクラブハウスで、23日に徳島戦が行われるホームKsスタで、茨城県産の農産物を販売する計画を明かした。「茨城の野菜は安全だということをスタジアムから発信したい」と話した。

 茨城県産では福島第1原発事故により、暫定基準値以上の放射性物質が検出されたホウレンソウ、かき菜、原乳、パセリが出荷停止。他の農産物についても値崩れや出荷制限をされるなどの風評被害が出ている。沼田社長は「サポーターにも農家の方がいらっしゃるが、悩みは深刻。我々としてもできることをやっていきたい。私も販売を手伝います」と意気込んだ。クラブスポンサーのJAグループ茨城とも協力して農産物の安全性をPRする構えだ。

 また、15日には水戸市内で筑波大人間総合科学研究科の坪井康次教授を招き、選手、スタッフへの放射能講座を開く予定だ。

 水戸は福島第1原発から約100キロに位置し、J38クラブの中では、最も近い距離にある。余震も続き、同原発の不安定な状態が長期化する中、沼田社長は「選手たちの不安を少しでも取り除きたい」と話した。【塩谷正人】