J2札幌のMF古田寛幸(19)が9日、志願の移動日トレーニングを敢行した。チームはこの日、熊本から帰札し、札幌・宮の沢で調整した。前日先発したメンバーは通常、軽い疲労回復メニューで終わるがFW近藤祐介(26)、三上陽輔(19)とともに、控え組の練習に交じり約2時間、みっちり汗を流した。

 じっとしていられなかった。「自分のプレーがまったく出せなかった。悔しい。やんなきゃという気持ちだった」。熊本戦は今季最少シュート4本での0-1敗戦の上、自らは後半12分に最初に交代させられた。エースとしての責任感が古田をつき動かした。

 石崎監督が「前の4人が機能しなかった」と話すようにFW三上、MF近藤、高木純、古田が完全に封じられた。「手狭になったとき自分たちで遅攻、速攻とメリハリをつけられないと。鳥取戦(15日、札幌ドーム)までにやるべきことを選手全員で統一したい」と古田。屈辱をバネに、はい上がる。