勝ってかぶとの緒を締めよ。J2札幌の石崎信弘監督(53)が20日、3-1で完勝した19日岐阜戦をめった切りにした。先制点は敵サイドを崩した理想的なゴールだったが、2、3点目は相手DF陣の連係ミスから生まれたもの。幸運な勝利に「ミスを得点につなげることは悪くない。でも、次もあんなことになるとは限らん。このままじゃやられるよ。勝ったからええが、内容がひどい」と、あえて注文を付けた。

 初ゴールを決めたヒーローFW横野についても「4点目を取るチャンスもあったし、後半はボールがおさまらなかった」と指摘した。チームの気を締め直すため、オフ明け22日の練習では先週に続き、全選手シャッフルしての定位置争奪紅白戦を検討中。「誰を使うかは、またゼロから考え直す。2種登録選手も入れて競わせる」と完全競争によるアピール合戦で危機感を植え付ける。

 ここが踏ん張りどころだ。5勝1分け5敗と借金完済も、26日の次節富山戦(札幌ドーム)は攻撃のキーマンMF高木純が累積警告で出場停止。右太もも裏の違和感を訴えているエース古田も、今日21日に札幌市内の病院で精密検査を受ける。主力2選手欠場の可能性もあり、サブ組の下克上は不可欠。激しいチーム内バトルで、今季初の貯金を目指す。【永野高輔】