夏の夜空から「鬼太郎花火」が試合を見守る。J2東京は7月2日の鳥取戦で「ゲゲゲの鬼太郎デー」を開催する。作者の水木しげるさん(89)が東京・調布市に在住している縁で、04年からスタートしたイベント。今年は、初めて「鬼太郎花火」が打ち上がる。

 例年「鬼太郎」「ねずみ男」らキャラクターが会場周辺でファンと触れ合い、グッズを販売する「鬼太郎茶屋」も出店されていた。今年は約350発の花火を予定しており、そのうち、「鬼太郎花火」を20発打ち上げ。約100メートルに及ぶ鬼太郎の顔が、味スタの夜空いっぱいに広がる。

 例年なら鬼太郎たちは東京を応援するが、今年の相手、鳥取は水木さんの故郷。同県境港市には「水木しげるロード」があり、「水木しげる記念館」も開設されている。マスコットキャラクターに鬼太郎を使っていた時期もある。

 水木プロは「ゆかりのある両チームの対戦とあって、両方応援します」とコメント。今回に限り、鬼太郎は「妖怪」の立場として、人間が行うサッカーというスポーツを中立に見守ることになるそうだ。