<J1:広島0-3名古屋>◇第21節◇13日◇広島ス
名古屋が7連勝で勝ち点を42に伸ばし、1試合未消化ながら暫定首位に立った。これで15戦負けなし。J1記録の17戦負けなしも視界にとらえた。2点リードの後半49分にはU-22(22歳以下)日本代表FW永井謙佑(22)が同代表も含め、3戦連続のゴール。連覇を狙う王者が、夏本番を迎え憎らしいほどの強さを発揮している。
憎らしいほど強かった。暑さも、砂場のようなピッチも王者名古屋には関係ない。2点リードし、試合がほぼ決まった後半ロスタイムには途中出場のFW永井がだめ押し弾。U-22の同エジプト戦も含め公式戦3戦連発。応援に来た母方の祖父母と兄俊彦さんにゴールをプレゼントした快足FWは「負ける気がしないですね」。J1の不敗記録が17試合だと聞くと「更新したいです」と新たな“獲物”に目をぎらつかせた。
前半23分にMF小川が先制。同39分にはFWケネディが得点ランク首位に並ぶ10ゴール目を奪った。後半は攻め込まれたが、右足首のけがで欠場中のGK楢崎に代わってキャプテンマークを巻くDF闘莉王が右目のまわりに擦り傷を負いながら体を張って防いだ。楢崎に加え金崎、ダニルソンの両MFをけがで欠いていたが、強さは変わらない。1試合未消化でも暫定首位。揺るぎない強さにストイコビッチ監督は「我々のチームは成熟している」。自信満々に口にした。
ラッキーボーイが後押しした。同監督の長男マルコさんが夏休みで来日し、今季初観戦。遠征先に応援に来ると、チームの勝率がぐんとアップするという“神話”は健在。パパは「マルコが来ると、我々は上に行くんだ」と笑ってみせた。
朗報も届いた。この日のクラブの発表によるとGK楢崎が9月中と、早期に復帰できる見込みとなった。闘莉王は「早く復帰せい!
休んでいる場合じゃない」と大好きな先輩に呼び掛けた。優勝した昨季は8月14日に首位に立ち、そのままぶっちぎった。あれから1年。V再現を予感させる勢いに満ちている。【八反誠】



