鬼主将が鉄人を封じて新鉄人になる。暫定首位のJ2札幌は今日24日、札幌厚別公園競技場で3位徳島と対戦する。主将のMF河合竜二(33)はチーム唯一の開幕から27試合連続先発出場が濃厚だ。前節東京戦までの開幕から26試合連続フル出場はフィールドプレーヤーではクラブ歴代2位。「27」で1位の現徳島DF西嶋弘之(29)との直接対決をフルタイムバトルで制し、新鉄人の称号を奪い取る。

 竜二アニキは、いつまででもピッチに立ち続ける。23日の紅白戦でも主力組を鼓舞。MF砂川の至近距離からのシュートを、体から飛び込んでブロックするなど、闘魂プレーでチームを引き締めた。ここまで開幕から26試合連続フル出場。しかも今季初の中2日での徳島戦だ。当然、疲れはあるが「あとは気持ちでやるだけですから。まだまだいけます」と自らを奮い立たせた。

 徳島戦でフル出場すれば27試合連続。くしくも過去クラブ最長記録を持つ対戦相手の徳島DF西嶋に並ぶ。こちらも前節岐阜戦で強烈なヘッドで得点するなどDFながら今季3発と好調だ。「元札幌の選手だけに強い気持ちでかかってくるはず。気を付けて臨みたい」。セットプレーの高さ、高速ミドル弾を兼備する“現鉄人”を封じ、札幌新鉄人の称号を勝ち取る。

 今は疲労より充足感が上回っている。「こんなに続けて使ってもらえるのはうれしいこと。自分にも大きなプラスになっている」。昨季、横浜では出場14試合で先発はわずか8試合に終わった。ピッチ上で戦い続けられる喜び。その心地よさが、ベテラン33歳の体にキレを呼び戻した。

 佐川和寛チーフトレーナー(33)は「河合と砂川は30代の選手としては、かなりの回復力を持っている。20代に匹敵する体」と言った。これまで07年横浜時代の18試合連続フル出場が過去最長だったが、既に8試合以上記録を伸ばしている。4年たち肉体も衰えていることは承知の上。温水と冷水に交互に入る交代浴やマッサージを試合後に徹底して、20代の体を維持してきた。

 石崎監督が「今、竜二がいなくなったら困っちゃうよ」と言うほど気持ちの入ったプレーで、チームの躍進を支えてきた。徳島に勝てば5連勝かつ、ホーム8連勝。ともに90分勝利では初めて昇格した97年以来14年ぶりの快挙となる。アニキの怒号で3位徳島をねじ伏せ、昇格戦線をリードする。【永野高輔】