フレッシュ布陣でJ1昇格と天皇杯のダブル奪取を狙う。J2札幌は今日8日の天皇杯2回戦(札幌厚別公園競技場)で水戸と対戦する。MF荒野拓馬(18)ら、クラブ史上最多となる高校生選手5人のメンバー入りが濃厚。石崎信弘監督(53)は、リーグ戦と天皇杯を並行して勝ち抜くため、若手を積極起用し、二大目標同時達成を目指す構えだ。

 今年の石さんは欲張る。7日の直前練習では有事に備えPK練習を導入するなど本気モードだ。天皇杯は柏時代の08年度大会で決勝進出もG大阪に敗れタイトルを逃した。今年で正月決戦は最後だけに「1月1日の国立に立つのは気持ちええ。負けたい試合なんてあるわけない。勝ちたいに決まっとるじゃろ」とリベンジへの思いを口にした。

 メンバーには札幌U-18所属のDF奈良、小山内、MF荒野、前、FW榊が入ることが濃厚。指揮官は「同じJ2相手にどれだけやれるか。リーグも天皇杯も戦うには本来、2チームつくれるぐらいの戦力が必要」と言った。勝てば3回戦は11月16日。J2第35節の大分戦後、中3日で試合となるだけに、自ら鍛えてきた“新鮮力”も加え、ダブル進撃の基盤にする。

 初めてベンチ入りする小山内は「自分の武器である攻撃参加でアピールしたい」と意気込んだ。ユース選手は明日9日、U-18プレミアリーグ青森山田戦(青森)にも同行予定。移動を挟むハードな連戦だが、戦列に加えたことこそが期待の表れだ。一昨年は古田、昨年は三上が高校生選手としてブレーク。今年も若手育成の達人、石さんのタクトがさえる。【永野高輔】