札幌の“ザ・たっつ”が今季初の3戦連続完封勝利に導く。J2札幌は今日6日、味の素スタジアムで東京Vと対戦する。センターバックは3試合連続でDF山下達也(23)と奈良竜樹(18)のコンビが濃厚だ。U-18日本代表DF櫛引の離脱を受けて始まったコンビながら、ここまで2戦連続完封と安定感は抜群。今度はリーグ最多62得点の東京V攻撃陣を封じ、リーグ大詰めとなる11月攻勢につなげる。
あっさりしょうゆ顔コンビが、しぶとい東京V攻撃陣を抑え込む。高校生DF奈良は5日の最終調整後、1発芸担当に指名された。完封デビューした10月26日の徳島戦前と同じ“勝利の儀式”だ。村田コーチの形態模写で笑いを誘い準備OK。「2試合いい形でやれている。今度もしっかりゼロで抑えたい」と意気込んだ。山下も前日4日の練習後にパワーフードのカレーライスを食べて充電完了。「奈良と2人でカバーしあっていきたい」と3戦連続完封勝利を見据えた。
櫛引離脱を受けて結成された“ザ・たっつ”だが、前節まで2連続完封と上々の結果を残してきた。櫛引は12日の大分戦まで欠場が濃厚だけに、ここが踏ん張りどきだ。相手は首位東京より多い、リーグトップの62得点をたたき出してきた強力攻撃陣。石崎監督も「細かいパスや連係で崩してくるJ1仕様のサッカー相手にどれだけやれるか」と、昇格戦線生き残りへ向けたターニングポイントととらえた。
信頼は日増しに高まっている。J通算191試合出場し、横浜ではJ連覇も経験している河合が奈良について「能力は本物。実力通りのプレーを出してくれれば大丈夫」と太鼓判を押した。清水でACL出場経験もあるJ通算159試合のMF高木純は山下について「(山下)達也なら同カテゴリーの相手なら誰にもやられない」と言った。現在リーグ2位タイの27失点。守備の安定が快進撃の土台となっている。
敵地2戦連続完封勝利となれば、前回昇格した07年以来4年ぶりとなる。東京V戦翌日の7日に24歳の誕生日を迎える山下は「しっかり勝って戻ってきたい」と今季3度目の3連勝でバースデーに花を添えるつもりだ。残り5戦とリーグは大詰め。今季初めて定位置をつかんだ23歳とデビュー2戦の18歳。フレッシュコンビで、31歳元日本代表FW巻ら老練な攻撃陣を封じ込み、昇格への追い込みをかける。【永野高輔】



