“危機管理”は万全だ。J2札幌は17日、札幌・宮の沢でチーム練習を行ったが、前日16日からの降雪でグラウンドの雪が溶けず、通常メニューからランニング主体の軽めのメニューへの変更を余儀なくされた。12月3日の最終東京戦(札幌ドーム)まで残り3試合。クラブでは最悪の事態を想定し、室蘭での練習場確保に動くなど、昇格戦線生き残りをかけた下準備に入った。

 札幌ならではの難敵が今年もやってきた。この日午前6時半の時点で札幌・宮の沢白い恋人サッカー場の積雪は約15センチ。ヒーティングシステムを稼働させ、練習開始時刻も予定より3時間半遅らせて午後1時に変えたが、グラウンドの雪は溶けきらなかった。

 一部、除雪したスペースでMF河合、砂川、GK陣がボールを使ったフィジカルメニューをこなしたが、それ以外の選手は屋内での筋力トレーニングとグラウンド脇でのランニングで終えた。

 これも宿命だ。練習メニューが大幅に変わったが石崎信弘監督(53)は「これは仕方ないことじゃ。わしは選手を信じておる。大丈夫じゃ」と動じなかった。早速この日、スタッフが今後の天候悪化に備え、室蘭サッカー協会に天然芝の室蘭入江での調整を打診。原則、札幌市内での調整となるが来週、再来週と、確実に天然芝ピッチで練習できるよう万全の“冬支度”を整えた。

 この苦しみを味わえるのは、降雪時まで昇格争いに絡めているからこそ。DF岩沼は「僕らはこれをはねのけてこそJ1昇格できる」と前を向いた。Jクラブで最も厳しい冬将軍を倒し、J1切符を勝ち取る。【永野高輔】