ゴンは来季も戦う!

 コンサドーレ札幌FW中山雅史(44)が23日、来季現役続行の意思を表明した。現在は両膝関節炎のリハビリ中だが「やれるなら僕は現役を続けたい」と明言した。今季は、昨年11月に手術した膝の負傷もありリーグ戦出場はゼロだが、精神的支柱としてチームを支えてきた。来季去就は未定ながら、現役23年目の12年もサッカー界のためにピッチで戦い続ける覚悟だ。

 鉄人ゴンは来季も現役を続ける。この日は札幌・宮の沢でリハビリを行い終了。今季は膝の負傷の影響で公式戦への出場はないが、闘魂は少しも衰えていない。来季に向けて「やれるなら僕は現役を続けたい。まだ状況がどうなるかは分からないけどね。膝の痛みが消えてから、どう筋力を上げていけるか」と意欲を示した。

 当然、年齢や負傷のハンディはある。昨年11月に両膝を手術。熊本合宿で完全合流も今季の公式戦出場はない。9月末に両膝関節炎を発症してからは別メニュー調整。今後の調整については30日に精密検査を受け判断する。現実的に今季残り2戦での戦列復帰は厳しいが、気持ちはなえていない。「オレはあきらめない。検査後の2日で状態を上げれば東京戦に間に合う」と、最終戦での奇跡のカムバックを頭に描いた。

 昇格争いを続けるチームにとっても欠かせない存在だ。遠征時にはクラブハウスの玄関で半裸になって仲間を見送り、笑わせるのが恒例となった。9月に負傷離脱するまでは練習は休まず参加。ある選手は「痛みに耐えながら明るく練習するゴンさんの姿が、みんなの刺激になっている」と言う。来季の去就は未定だが、J1目前の札幌にとっても手放したくないキーマンであることは間違いない。

 “いい夫婦の日”だった前日22日には結婚15周年の智子夫人(44)とそろって「プラチナ夫婦アワード」を受賞した。「妻が指輪をもらったので僕が贈らなくてよくなっちゃったよ」とゴン節も絶好調。ゴンいるところに笑いあり。不死身の男は45歳になる来季も、戦うエンターテイナーであり続ける。