J2札幌の石崎信弘監督(53)が来季続投することが4日、分かった。昇格決定から一夜明けたこの日、札幌市内でフロントと来季構想について話し合い、同監督も大枠で了承した。今後は契約条件の細部を詰めて、今週中にも正式発表となる。4年目の指揮は、99~01年の岡田監督、04~06年の柳下監督を超えるクラブ史上最長となる。
札幌が早くも12年へ向けて動きだした。この日、石崎監督は札幌・宮の沢で約2時間、フロントと来季の戦い方について話し合った。すでに札幌サイドは続投方針を伝えており、J1定着に向けたチームづくりについての詳細な意見交換となった。契約については「代理人に話は届いている。あとは任せてあるから」と明言しなかったが、クラブ方針についてはおおむね了承。昇格から一夜明け、J1定着に向け早速、準備に取りかかった。
石崎監督自身、J1で戦うビジョンはできている。「京都戦の前半30分ぐらいまでのサッカーをやれば対抗できる」。10月19日、結果は0-4と大敗だったが序盤は前線からの精力的なプレスからのカウンターで圧倒した。「あれが90分できるようになればJ1に定着できる」。指揮官のアイデアに、ピンポイント補強を組み合わせ、まずは01年以来11年ぶりの残留を目指す。
荒波も長期政権で乗り越える。これで岡田体制、柳下体制を越える札幌史上最長の4年目に突入するが、状況は楽観視できない。トップチーム人件費は今季から微増の5億円前後にとどまる方向だ。J1では最低レベル。1年で降格した08年が約7億円だっただけに、ハンディはある。逆境を跳ね返すためにも石崎監督が築いた土台を崩さず、一貫した体制でレベルアップを図る。
矢萩竹美社長(61)は「これまでも来季について何度も話してきたし、今後も引き続き詰めていくことになります」と話した。大型補強は厳しいが、今オフは限られた資金でJ1で戦えるチームをつくるため監督強化部、選手が対話を重ね、適策をひねり出す。




