広島ラインで石さんを支えるんじゃ!

 コンサドーレ札幌が15日、札幌ドームでファン感謝イベント「2012コンサドーレ札幌キックオフ」を開催した。新加入MF高柳一誠と前田俊介(ともに25)は、広島ユース時代の同期。広島出身の石崎信弘監督(53)を“広島っ子”コンビで支え、チームをJ1残留に導くことを誓った。

 昨年のファン感謝イベントを800人上回る6159人のサポーターを前に、ニューフェースコンビが、さらに気持ちを高ぶらせた。高柳の背番号は自ら希望していた14になった。小学2年のとき、当時の指導者に「(元オランダ代表の)クライフのような存在感になれ」と託されて付けて以来。久しぶりに背負う大好きな番号に「しっかりやらなきゃという気持ちになった。コンサドーレがこんなに素晴らしいチームなんだということを示したい」と意気込んだ。

 同じ広島ユースの同期、前田は11番に決まった。サッカー界では偉大なキング・カズが背負うストライカーの象徴でもある番号だ。13日には長女も誕生しただけに熱いものがある。「子供のためにも、やってやろうという気持ちで来た。FWとして呼ばれたからには点を取って貢献するだけ」。表情1つ変えず、淡々と自らの役目について言及した。

 気心知れた広島ラインでチームをもり立てる。高柳と前田は07年以来5年ぶりに同じチームになった。高柳は「これも何かの縁。運命的なものを感じる。2人で力を合わせてチームの力になれれば」と話した。クラブでは、この“広島っ子”コンビを昨季シーズン中から獲得を見据え調査してきた。中でも前田は石崎監督が真っ先に獲得を要請した選手でもある。ボランチとFW。大事なセンターラインコンビの爆発で、課題の得点力アップを目指す。

 ファン感謝イベントのトークショーで前田は、今季心がけることについて質問され「走る」と掲げた。「石崎監督のサッカーは前から守備をやる。それをやるのは当たり前だし、求められた仕事ができなければ使ってもらえない」。すでに札幌での任務は頭にたたき込んできた。これからはチームにとけ込み、コンビで札幌をJ1バージョンにパワーアップさせる。【永野高輔】