キャプテンが恩師へのバースデー白星を誓った。右太もも裏の張りで別メニュー調整だった札幌主将のMF河合竜二(33)が14日、全体メニューに復帰した。この日は昨季、札幌に呼んでくれた石崎信弘監督の54歳の誕生日。17日の神戸戦(ホームズ)で今季初勝利を飾り、指揮官への誕生祝いにする。

 熱い男が帰ってきた。開幕磐田戦はスコアレスドローと結果を出せなかった。それだけに「完封で守備には自信ついたが、今度は勝ってチームとして自信をつけたい」と必勝を誓った。札幌加入の際、直接誘ってくれた恩師に向けて「次の試合に勝って監督の誕生日プレゼントにしたい」と意気込んだ。

 指揮官には河合の復帰こそが、代え難い贈りものだ。「主将がいるといないでは大きな違い。開幕戦も竜二がボランチにいたからピンチをつぶせてたからね」。この日の紅白戦では、早くも主力組ボランチに起用し戦術チェックを行った。

 石崎監督の誕生日後の勝利こそが残留への“道しるべ”だ。柏でJ1昇格した07年も誕生日後の3月17日清水戦で勝ち、開幕から5戦無敗と勢いをつけ、J1に残留した。「敵地でも勝ちにいく」と指揮官。河合復帰を追い風に勝ち点3をつかみ、J1残留方程式を完成させる。【永野高輔】