<J1:札幌0-5大宮>◇第26節◇22日◇札幌厚別

 崖っぷち-。札幌は大宮に敗れ5連敗となった。後半5分にMF高木純平(30)がペナルティーエリア内でファウルを犯し一発退場。その後も立て続けに失点し今季10度目の完封負けとなった。残り8試合で勝ち点は10のまま。次節川崎F戦(等々力)の結果次第で7試合を残し最短降格となる可能性がある。

 泣きっ面に蜂だ。勝たなければならない大事な一戦だったが、0-0で迎えた後半5分、裏をつかれたMF高木純が相手FWの背後からタックルに入り一発退場になった。「あの状況にしたのもいけないし、フルダッシュで戻っていれば間に合ったかもしれない。ハンディを負わせてしまった。申し訳ない」。PKで先制されると、数的不利になった同15、18分と立て続けに失点し、力尽きた。

 ついに、Xデーが迫ってきた。次節の結果次第で、わずか1シーズンでのJ2逆戻りが決まる。矢萩竹美社長(62)は「私も強化部長も監督、コーチ、みんな責任を感じている。だが今は個々の責任を問う段階ではない。まだシーズンは終わっていない。ここから札幌の意地を見せないと」と話した。責任問題については降格決定後、クラブ内で慎重に詰めていく。

 「1戦1戦大切にしていくしかない。選手にもそれがいい経験になると伝えている」と石崎監督。ついに徳俵に足がかかった。後は応援してくれるサポーターのため、必死で勝ち続けるしかない。【永野高輔】