札幌のFW中山雅史が「復活の誓い」をたてた。23日、45歳の誕生日を迎えた中山は「とにかく戦列復帰。今季中に1試合でも出る。その目標のためにリハビリなど努力してきた」。札幌宮の沢で約1時間、フィジカルトレーニングなどで汗を流し「今までで1番良かった。悠長なことは言ってられないけど少しずつ(状態を)アップしていければ」と復調に手応えを見せた。10年8月7日のJ2北九州戦以来、約2年ぶりの試合出場を目指す。

 独自のトレーニングで復帰を目指している。筋力トレーニングとスタミナアップを兼ね、自宅から練習会場の札幌ドームサブグラウンドまで自転車で通っている。エアロバイクをこぐ時間の節約にもなっている。これまで頭にはタオルを巻いていたが、安全のために報道陣から誕生日プレゼントとして自転車用ヘルメットが贈られると「これで転んでも大丈夫」と笑みを見せた。

 次節29日の川崎F戦の結果しだいでJ2降格が決まる。J1最年長の大ベテランは「厳しい状況が続くけどチーム一丸となりバラバラにならずに一戦必勝ですね」と崖っぷちのチームに活を入れる。【黒川智章】