<天皇杯:清水1-0東京V>◇10日◇3回戦◇アウスタ
清水がルーキーFW白崎凌兵(19)の1発で16強入りした。格下のJ2東京Vに手を焼き、無得点で前半を折り返したが、後半9分に決勝ゴールをねじ込んだ。
清水がJ2東京Vに苦戦した。序盤からボールは保持するものの、要所でのミスが目立ちリズムが生まれない。前半7分、MF河井がミドルシュートを狙ったが、枠を外す。同17分には古巣撃破に闘志を燃やすFW高木も強烈な無回転シュートを放ったが、ゴールを大きく外した。思い通りの展開に持ち込めずに前半を同点で折り返すと、ゴトビ監督からは「くだらないものを見せられた。もう十分だ!
プロの試合を見せろ!」と、激しい言葉が飛んだ。
この状況を打開したのはFW白崎だった。後半9分、ゴール前の混戦から最後はスライディングで押し込み、ゴールネットを揺らした。初戦となった2回戦のアルテリーヴォ和歌山戦でハットトリック決め、勝利に導いた。都内に住む父親が、1面を飾った日刊スポーツ静岡版を大喜びで取り寄せるなど、サポーターも家族も喜ばせた大型ルーキーが、この日も貴重な先制点をもたらした。
先手を取るとゴトビ監督は、同11分にMF姜に代えてMF杉山をピッチに送り、同38分にもFW白崎を下げてMF村松を投入した。1ボランチから2ボランチへとシステムを変更し、盤石の布陣でこの1点を守り切った。苦しみながらも着実に4回戦へ駒を進めた。【前田和哉】



