超節約作戦で強化費上積みを目指す。札幌を運営する北海道フットボールクラブが2日、札幌市内のクラブ事務所で矢萩竹美社長(62)と全7部署の11部長、取締役で経費節減のための緊急会議を実施した。来季のトップチーム人件費はクラブ史上最低の2億5000万円前後まで圧縮される見込み。既に運営費経費見直しに着手しているが、さらに光熱費など細部の切り詰めも行い、同人件費増につなげる。

 徹底したスリム化を図る。矢萩社長は「各部の予算を透明に。乾ききった雑巾を絞りきるがごとくすべきだ。すべてを切り詰めて1円でも多くトップチーム人件費を捻出したい」と取り組みを説明した。冬場を前にして、短時間でも外出する際は暖房をオフにする、オフィスの照明も必要最低限に抑えるなど基本的なことだけでなく、各部予算を社内幹部全員で見直し、徹底した“仕分け”作業を行った。

 通常、各部間の予算会議は12月以降に行うが、早期降格したこともあり、11月上旬に前倒し。今回の緊急節減会議にこぎつけた。ぎりぎりまで無駄を省き、新監督との交渉に注ぎ込む資金も増やしていく。