札幌が本格的な来季新戦力発掘に乗り出した。韓国大学代表の漢南大DF崔英光(4年)が3日、札幌の練習に参加した。同大の主将として10月の韓国国体で優勝するなど、同国の大学ナンバー1センターバック。クラブでは来季、同ポジションを補強の最優先事項に掲げており、今日4日のノルブリッツ北海道との練習試合で、能力チェックを行う。

 この日、札幌・宮の沢での戦術練習に参加した崔は、控え組の左サイドバック、センターバックなどでプレーした。「札幌は今季、守備で苦しんだと聞いている。もし札幌の仲間になれたら、失点をより少なくできるよう貢献したい」と意気込んだ。ノルブリッツ北海道戦では、184センチの高さを生かした競り合いとロングスローを武器にアピールし、契約を勝ち取る構えだ。

 前日2日に来日し、Jリーグで練習参加を予定しているのは現時点で札幌のみ。札幌DF金載桓がソウル・チョンゲ小の先輩で、クラブの事情も聞いている。来季トップチーム人件費はクラブ史上最低の2億5000万円前後に圧縮される見込みだが「お金より日本でプレーしたいという思いが強い」と言う。今季はリーグワーストの76失点と守備が崩壊。まずは意欲十分のコリアンルーキーの力を見極め、DF再建への1歩を踏み出す。【永野高輔】