札幌が10年度以来、2期ぶりの単年度赤字となることが20日、分かった。この日の取締役会で矢萩竹美現社長(62)から報告された。今季は最速降格、J1最下位という成績が影響し観客動員が減少。目標の26万人に約4万人少ない22万2192人にとどまり、興行収入に大きく響いた。11年度決算で8040万円の債務超過状態だったものを、4月に増資計画を立て、サポーターズ持ち株会などの協力で8070万円集めたが、再び債務超過に陥ることが確実となった。増資計画不調の責任をとって退任する同社長は「本年度は数千万円の赤字となる。黒字化に向けた案、指摘は受けているので、いかに収入を上げるか考えたい」と説明した。