J2徳島に期限付き移籍中のMF上里一将(26)が来季、札幌に復帰することが22日、決定的となった。09年主将を務めた左利きのボランチ。11年東京、今季は徳島と2シーズン、札幌を離れていたが3年ぶりに復帰となる。

 財前札幌に貴重なレフティーが加わる。上里は徳島への移籍期間が今季限りで満了。復帰の方向で交渉しており条件面を詰め、近日中に正式発表となる。関係者も「戻る方向で動いている」と話した。チームを離れていた2シーズンも将来的な復帰を見据え背番号20を空けており、そのまま継続して背負うことになる。

 財前恵一新監督(44)の意向が反映された。トップコーチに就任した04年に加入したのが上里。当時は高卒1年目の若手で、アシスタントコーチだった同新監督が積極的に指導したうちの1人だった。左足から繰り出すキック、ミドルシュートなどを評価しており、補強候補として、クラブも徳島と話を詰めていた。

 ボランチはMF芳賀、山本と主力2選手の退団が決まっており、1年でのJ1再昇格を目指す上で不可欠な戦力と期待されている。

 ◆上里一将(うえさと・かずまさ)1986年(昭61)3月13日、沖縄・平良市(現宮古島市)生まれ。平良南小1年でサッカーを始める。平良中、宮古高から04年に札幌入りし、宮古島出身初のJリーガーに。11年東京、今季は徳島に期限付き移籍。初出場は04年5月19日水戸戦、同初得点は05年5月21日湘南戦。J1通算12試合無得点、J2通算194試合14得点。170センチ、66キロ。左利き。血液型A。