古田残留決定!

 札幌は15日、MF古田寛幸(21)と13年度の契約に合意したと発表した。海外移籍を視野にデンマーク1部ブロンビーなどへのトライアウト参加を検討していたが、この日までに不参加を決めた。本人も札幌に残りJ1再昇格に貢献する決意を固めた。

 ついに結論を出した。クラブでは古田のトライアウトについて、この日まで期限を設け、代理人を挟み受け入れ先を探してきたが、最終的に残留で着地した。三上大勝強化部長(41)は「本人の意向もあり、ここまで可能性を探ってきた。だが具体的な話にまでは至らなかった」と説明した。

 緊縮財政でGK高原、MF山本、DF岩沼ら中心選手が流出。道産子で中心選手の古田去就は今季を左右する問題だったが、落ち着いた。同部長は「J1昇格やプレーオフ進出の要因になってくれれば」と期待した。

 古田本人も海外挑戦でのステップアップも視野に入れていたが、本来「札幌でのプレーを最優先に考えている」と話しており、赤黒愛に変わりはない。あとは21日の始動から財前新監督にアピールし、地元でのレベルアップを図っていく。【永野高輔】