仙台DF和田拓也(22)が22日、左サイドバック(SB)の定位置獲得に名乗りを上げた。昨季まで所属したJ2東京Vではボランチでの出場も多かったが、レギュラー不在のチャンスを生かすべく意欲満々。抜群の運動量と対人能力を誇り、手倉森誠監督(45)から「ベガルタの次の世代を担ってもらいたい」と絶賛されるヴェルディ育ちの若き才能が、救世主となるかもしれない。
闘志を内に秘めるタイプの若者が、はっきりと口にした。「左(SB)か、ボランチで勝負したい。特に左は、そういう(レギュラーがいない)意味で自分を取ってもらったと思うんで」。昨季のJ2リーグ戦39試合の出場のうち、28試合がボランチでの先発だった。それでも、東京Vのトップ昇格時に務めていた本職SBへの思いは強い。朴退団で激しい競争となるポジションに挑む。
「獲得の時の話をちゃんと覚えてたんだな」。和田の言葉を伝え聞いた手倉森監督も、どこかうれしそうだった。同監督が考えるSBの条件は「活動量と対人能力。あと、今はゲームを組み立てられるヤツじゃなきゃいけない」。ボランチとしてJ2でブレークを果たし、ボールを足元に置きながら周囲を冷静にルックアップできる和田なら問題ないという。さらには「世代交代(が必要)と言われている中で、ウチの次の世代を担ってほしい」と限りない期待をかけている。
SBとしては「ドリブルが好きなんで。クロスを上げるというより、中に入っていくタイプ」と自己分析。ここまでのキャンプ3日間はランニングメニューを涼しい顔でこなし「短距離でも長距離でも、走るのは得意」と、スタミナの片りんをのぞかせている。昨季左SBとして13試合に出場した田村や新人の蜂須賀とライバルがひしめき、CB候補の石川直もできるとあって定位置争いは熾烈(しれつ)。そんな厳しいサバイバルを勝ち抜いてこそ、ベガルタの次代を担うにふさわしい。【亀山泰宏】



