札幌初の海外移籍へ-。札幌は1日、MF古田寛幸(21)が、スイス1部トゥーンFCのトライアルに参加すると発表した。1月31日に出発しており、現地時間の9日まで練習に参加する。トゥーン側は完全移籍での獲得を前提に参加を打診しており、札幌サイドも大筋で合意。クラブ初の海外移籍が決定的となった。

 古田が世界に羽ばたく。札幌は15日に今季契約を発表していたが、29日に代理人経由でトゥーンから正式なトライアウト参加の打診があった。クラブでは中心戦力として既に構想に入れ、チーム練習にも参加していただけに、翌30日に対応を検討。正式な獲得を意図するオファーが届いたこと、本人の海外挑戦への意欲が高いことを考慮して、最終的に参加を承諾した。

 三上大勝GM(41)は「古田が欠けるのは大きなことだが、相手クラブの誠意もあった。クラブとして選手のチャンスをつぶすわけにはいかなかった」と説明した。Jリーグは1月31日に移籍ウインドーを閉じたが、同国リーグは15日まで開かれており、この時期の移籍は可能。今月上旬にカップ戦、月末からリーグ開幕を控えており、古田はサイドハーフの即戦力として期待されている。札幌は古田移籍後の補強は考えず、30人体制で開幕を目指す。