7の伝統を守る-。熊本・大津運動公園でキャンプ中のJ2札幌が今日21日、熊本との練習試合に臨む。この試合が事実上のA、Bチーム振り分けマッチで、16日の練習試合でAチームから漏れたFW榊翔太(19)は初得点を宣言した。過去、背番号7で開幕メンバーから外れたのは負傷離脱していた03年酒井しかいない。1発アピールで開幕18枠に残り、7番継承者の誇りを死守する。

 納得いくまでボールを蹴り続けた。20日の全体練習後は最後まで居残り、左足シュートを繰り返した。16日は宮崎で仙台戦を行ったAチームに入れず、BチームとしてJFL金沢との練習試合に臨んだ。しかも無得点。「悔しい気持ちでいっぱい。熊本戦ではチームとしても個人としても結果を出す。次こそアピールしないと」と前を向いた。

 札幌調整ではキレを見せていたが、熊本合宿中の4度の練習試合では無得点に終わった。空回りする榊に財前監督は「監督が代わって迷っている。速さという武器があるのだから、いかに駆け引きしてDFの背後を取るかということを考えればいい」と伝えた。昨季はプロ1年目ながらチーム最多の公式戦5発。指揮官もチーム一の瞬発力に期待している。

 契約するアシックス社からは新アイテムも届いた。素材がカンガルー革から超軽量マイクロファイバーに変わったタイプで、片足重量188グラムと、従来のものから10グラム軽くなった。「スピードが出やすい。昨季より1・5倍は速く走れる」。史上最年少の19歳で7番を引き継いだ。クラブの期待には、高速ダッシュからのゴール量産で応えるしかない。【永野高輔】