道産子新人初の開幕弾狙う!

 J2札幌は1日、キャンプ地の熊本大津町運動公園で紅白戦などを行った。U-18から昇格したMF神田夢実(18)は主力組でプレー。明日3日の開幕千葉戦(午後1時、フクダ電子アリーナ)は、今季新人唯一の先発出場が濃厚となった。96年FW吉原以来17年ぶりの開幕ルーキー弾も宣言。道産子新人の大抜てきで、財前札幌が初勝利をつかむ。

 財前札幌が18歳のフレッシュな力を加え、難敵千葉を討つ。この日の紅白戦で神田は、積極的な仕掛けから1得点を挙げるなど、財前監督にアピール。「いよいよ開幕。もし自分が出るなら、動ぜず自分のプレーを出す。攻撃の選手として、もちろんゴールを狙っていきたい」と道産子新人では初の開幕弾を目標に掲げた。

 激戦区サイドハーフで、めきめきと頭角を現してきた。熊本合宿で行われた10日の水原三星戦、14日長崎戦、16日仙台戦と3試合連発。砂川、岡本、古田らJ1で実績ある先輩との競争の中、自らを磨いてきた。財前監督は「新人だからどうこうは関係ない。トレーニングの中で現状の調子がいい選手を使う。そういう方針ですから」と説明。年間を通じ定位置争いをあおる財前流が、いきなりのルーキー抜てきという形で示された。

 財前監督の初陣勝利に貢献し、同時に札幌U-18の潜在力を、全国にアピールする。昨年12月のJユース杯では4得点を挙げ、北海道勢初の全国制覇に導いた。「日本一になったあのときのメンタリティーを思い出して戦いたい。活躍してユースの力、四方田さんの指導の素晴らしさも示すことができれば」。高校3年間、指導を受けた恩師に感謝のプロ1号をささげる。

 合宿中に同部屋だったDF前は、合宿中に右足首を痛め開幕戦欠場が濃厚となった。毎晩、部屋でアドバイスをくれたユースの1歳上の先輩に「(前)貴之君の分も頑張りたい」と誓った。千葉戦勝利で、厳しいプロ初の合宿を支えてくれた先輩の無念を晴らす。

 開幕戦先発は昨季のDF奈良に続き2年連続だが、トップデビュー戦がリーグ開幕になるのはユース出身選手初となる。「同期の代表でもあり、チームの代表でもある。責任を持ってプレーをしたい」。昇格の夢実現へ-。昇格6選手の先陣を切り、背番号28がJピッチに踏み出す。【永野高輔】