初陣アシスト狙う!

 J2札幌の2年目DF小山内貴哉(19)が、明日7日の岡山戦(kankoスタジアム)でリーグ戦初出場初先発が濃厚となった。5日、札幌・宮の沢で紅白戦を行い、主力組右サイドバックに入った。「少し緊張はあるが、試合に出られたら、まず守備から入り監督の信頼を勝ち取りたい」と意気込んだ。

 右サイドバックは日高、趙が長期離脱中。前節G大阪戦で初先発した上原も安定感に課題を残しただけに、財前恵一監督(44)も「体を張った守備と、サイドバックらしい攻撃を発揮してほしいね」と期待した。岡山戦のDFラインに初めて奈良、前と、ユースの同期トリオが同時に入る。連係については、高校時代から培ってきた仲間だけに小山内は「前からやってきているし、問題はない」と前を向いた。

 遅れを取り戻す。同期FW榊、MF荒野、DF前、奈良の4人は昨季J1を経験。小山内は昨年、左太もも裏を3回肉離れするなどケガに苦しみ、ただ1人リーグ経験なし。「一緒にやりたくてもやれなかった悔しさがある。ここから巻き返す」と気を引き締めた。

 この日はクロスの練習中に、MF砂川に蹴り入れる位置について助言を受けた。「手前や中だけでなくファーもうまく入れてみたらと教えてもらった。試合で使い分けて点につなげたい」。初出場にも気負いはない。インテル長友から吸収した90分絶えない上下動と、的確なサイドからの配球で、リーグ最少6戦3失点の岡山DF陣を切り裂く。【永野高輔】