J2札幌DFパウロン(23)が16日、今日17日の鳥取戦(午後7時、とりぎんバードスタジアム)での2戦連発を誓った。14日の徳島戦では、J初ゴールを決め今季ホーム初勝利に貢献した。4戦連続先発となる鳥取戦では完封&得点と、攻守での活躍を明言。助っ人DFとしては創設年の96年ペレイラ以来、17年ぶりの連発で、クラブのJリーグ600戦目を飾る。

 北の巨人が敵地でも爆発する。この日、札幌・宮の沢で行われた最終調整後、パウロンは赤池GKコーチと話し合い、セットプレーの詰めを済ませた。「今度もチャンスがあったら狙いにいくよ。とにかく1点でも多く取ってチームの勝利に貢献したい」。チーム最長身192センチの高さを武器に、空中戦を制す。

 札幌史上2人目の偉業に挑む。2戦連発なら96年ペレイラ以来17年ぶりとなる。しかも次の試合がクラブのJリーグ600戦目と節目の試合だけに「しっかり約束事を理解してやれば結果を出せる」と連勝を約束した。初得点した前節徳島戦がJリーグ本拠300試合目。メモリアルマッチ2連発で、クラブ史に名を刻む。

 守備面の課題は相棒の櫛引がカバーする。徳島戦はパウロンのクリアボールを相手につながれて失点につながった。「あれは僕がカバーに入る選手を動かしていれば防げた。パウロンの人への強さを生かすために周りを動かして失点を抑えたい」。“クシロン”ペアは3月31日G大阪戦が1-3、前節徳島戦が2-1と一戦ごとに失点を減らしている。3度目は当然、完封で勝利を引き寄せる。【永野高輔】

 ◆助っ人DFの連続ゴール

 JFL時代の96年にDFペレイラが記録。5月26日本田技研戦(2-3)、6月2日神戸戦(3-1)と2試合連続でゴールした。札幌の外国人DFで2試合以上連続で得点したのは、この1回だけ。日本人選手では00年にDF名塚が1回、05年にDF池内が2回、07年にDF曽田が1回、いずれも2試合連続得点を記録している。