J2札幌は17日、札幌厚別公園競技場で紅白戦を行い、FW榊翔太(19)が主力トップ下でプレーした。明日19日東京V戦(札幌厚別)で、3戦ぶり先発が濃厚となった。財前恵一監督(44)は同競技場の強風や、やや荒れたピッチによる不規則なボールの変化を想定し「榊の一瞬の速さが生きる」と抜てき。今季初の3連勝につなげる。

 思い出のピッチで7番がJ2初得点を狙う。昨季は新人ながらJ1リーグ2得点、ナビスコ杯3得点と活躍も、カテゴリーを落とした今季は出場5試合無得点と苦しんできた。札幌厚別は、U-18所属の11年10月8日、天皇杯水戸戦で途中出場しトップチームデビュー弾を決めた地。それだけに「しっかりボールを追って、高校時代の新鮮な気持ちを思い出して、1点取りたい」と前を向いた。

 山形戦翌日の13日には、DF櫛引と一緒に東京都内で世代別代表のメディカルチェックを受けた。「まずはチームでしっかり試合に出て、代表にまた呼んでもらえるようになりたい」。昨年はU-19アジア選手権出場も敗退し、U-20W杯を逃した。3年後、16年リオデジャネイロ五輪でちょうど23歳。新たな目標のために、地道に結果を積み上げていく。【永野高輔】