本拠地勝利はオレに任せろ!

 J2札幌は今日19日、札幌厚別公園競技場で東京Vと対戦する。2試合ぶりの先発が濃厚なFW上原慎也(26)は18日、7戦ぶりの得点を目標に掲げた。今季ホームは6戦1勝5敗と分が悪いが、ホームで1勝した4月14日徳島戦で決勝点を挙げたのがこの14番。高さを生かし、元日本代表FW高原封じを約束するなど攻守で奮闘し、1カ月ぶり本拠地白星に導く。

 ホーム勝てない病は、上原の沖縄仕込みの“ちゅら弾”で振り払う。今回と同じ左サイドバックで先発した札幌ドームでの徳島戦は、1-1の後半29分にCKから決勝ヘッド。ホーム1勝の立役者となった。札幌厚別では11、12年と2年連続得点中だけに「ドームでまず1点決めた。厚別でもしっかり取りたい」と意気込んだ。過去J2で得点した試合は6戦全勝。全勝神話で2年ぶり3連勝につなげる。

 ヘディングでの強さを守備でも生かす。相手のエース高原は今季5得点と好調。駆け引きや体の強さを生かしたゴール前でのチャンスメークにも警戒が必要。「映像で動きはインプットした。高さもドリブルもある選手。組織で封じたい」と今季初の2戦連続完封勝利へ気を引き締めた。

 どのタイミングでもスイッチを切り替えられる男だ。今季はサイドバック、FWのサブとして貢献。3月24日福岡戦で趙、4月7日岡山戦が前、同21日長崎戦がパウロン、前節12日山形戦が小山内と、前半でのDF陣の交代を受け“ロングリリーフ”してきた。東京V戦は「スタートからなので試合の入りに注意したい。途中から前に出るときはまた切り替えて」とDFからFWへの切り替えのタイミングを意識した。

 本拠地で結果が出ないことで、前日17日にはピッチ確認のため、異例の札幌厚別練習を行った。「ホームでも勝ちを積み上げないと上にはいけない」。前節の山形戦勝利で、現在プレーオフ圏の6位とは勝ち点4差に詰めた。リーグ通算得点は計9点。敵地連勝でつかんだ勢いを、節目の10号でホーム勝利に結びつけていく。【永野高輔】