ホーム4連勝へカリスマ先生招聘(しょうへい)!?

 J2札幌が、夏休み唯一の札幌ドーム開催となる27日の鳥取戦に、東進ハイスクールの人気講師林修氏(47)を招くプランが10日、浮上した。決め文句「いつやるか、今でしょ!」にちなみ、スタンド一体での「いつ勝つか、今でしょ!」コールを検討中。注目度抜群の同氏を招き、今季最多の観客動員2万5000人超えを狙う。

 今をときめく人気講師が、札幌のプレーオフ進出を後押しする。クラブでは現在、27日の鳥取戦に合わせ集客プランを立案中。その1つとして林講師招聘が盛り込まれていることが分かった。関係者は明言は避けたが「今季のポイントは鳥取戦。観客を入れるために、さまざまな策を練っている」と話した。

 有力コンテがある。試合前のキックイン時に同氏登場。「いつ勝つか?」と尋ね来場者全員で「今でしょ!」と答えるもの。札幌は現在23試合を終え10勝2分け11敗で10位。開幕千葉戦勝利も第2節の栃木戦に敗れて以降、貯金をつくったことがない。肝心なところで勝ちきれない勝負弱さを、カリスマ講師の一声で一気に打破する作戦だ。14日の次節東京V戦(味スタ)に勝てば勝敗数が並ぶだけに、その次の27日鳥取戦は、タイミング的にちょうどいい。現在勝ち点3差と肉薄するプレーオフ圏入りへの追い風にもなりそうだ。

 鳥取戦は目標2万5000人を目標に掲げるも、10日午後5時の段階で前売り販売数は約5000枚。新任の野々村芳和社長(41)は「盛り上がることなら、どんなことでもやりたい」と貪欲で、手法にこだわりはない。7日の福岡戦では「ののまつり」と題して、大抽選会や私物を使ったフリーマーケットなど、新企画を次々と成功させてきた。OB社長のカリスマ性と“今でしょ先生”の集客力で、伸び悩むチケット販売数に火を付ける。

 同氏はプロ野球や競馬中継にゲスト出演するなど異業種への好奇心旺盛で、アプローチ次第でJリーグへのゲスト招聘も不可能ではない。公式サイトの集客コピー案として「いつ見るか、今でしょ!」も浮上。大観衆とともに、あの決め文句が札幌ドームにこだましたとき、本拠4連勝は間違いないものになる。