デビューの地で初の連発を狙う。J2札幌MF荒野拓馬(20)が、今日4日の富山戦(富山県総合運動公園陸上競技場)で2戦ぶりの先発が濃厚となった。富山戦後にはサイドハーフでポジションを争う新戦力FWレ・コン・ビン(27)が合流する。荒野は10年にJデビューを果たした思い出のピッチで2戦連続得点を挙げ、ライバル来日前に財前監督のハートをがっちりつかみにいく。

 前節鳥取戦は首痛で先発回避も、途中出場で1ゴールと結果を出した。今季初の3連勝へ向け「首はもう大丈夫。1トップに入る選手の特長を考えながら、うまく前で絡んで点につなげたい」と意気込んだ。

 レ・コン・ビン合流前最後の公式戦となる。財前監督は現時点でサイドハーフでの起用を示唆しており、荒野と競争することは必至だ。「いい選手と聞いているが、簡単にポジションを奪われるわけにはいかない。しっかり結果を出して信頼を勝ち取りたい」。連発だけでなく、チャンスメーク、アシストとフル回転してチームに不可欠な戦力であることをアピールする。

 思い出の詰まった舞台だ。札幌工2年だった3年前の10月24日、J2富山戦で初めてベンチ入りし、後半ロスタイム3分に初出場を果たした。出場1分でボールタッチはなし。「あのときはボールを追いかけただけだった。今度はボールに触り、ゴールネットまで運ぶ」。クラブの敵地400号も残り2に迫った。節目の1発で、チームの軸に成長したことを監督やスタッフに示す。【永野高輔】