助っ人が荒れたピッチを生かす。J2札幌が23日、札幌・宮の沢で紅白戦を行い、FWフェホ(28)が主力1トップに入った、明日25日の水戸戦(ケーズデンキスタジアム水戸)では、2戦ぶり先発が濃厚。同スタジアムの芝は荒れ気味で、細かいパス交換には不向き。セットプレーで武器になるJ2最長身197センチの高さ、こぼれ球奪取に好都合な長いストライドや俊足を生かし、勝利を呼び込む。

 敵地の特長を逆利用する。財前監督は同スタジアムについて「少しピッチ状態が悪いと聞く。お互いロングボールが増える可能性はあるし、その辺りも頭に入れたい」と話した。そこで抜てきしたのが前節途中出場で1得点のフェホ。ロングボールを競るには高さが生き、不規則にバウンドするセカンドボールを拾うにも長い足が好都合となる。

 最近3戦2発と好調な助っ人も、ホームで敗れた5月26日の対戦時は加入しておらず、奪ってから一気に加速する猛ダッシュは、相手DFには未知数だ。「DF裏のスペースはあるので、うまく使いたい」とフェホ。勝ち点44で並ぶプレーオフ圏入りへのライバルを、高く強く速い助っ人の2戦連発でねじ伏せる。【永野高輔】