“縁起物”食べて白星アシスト!

 J2札幌が11日、20日の次節山形戦(札幌ドーム)で、来場者に北海道産の昆布を配布することを決めた。「10月20日=頭髪の日」ということで、髪にいいと言われる昆布の加工・販売会社「みついし昆布」の応援協力を受け、先着7000人に無料配布する。古くから“よろこんぶ”として祝い事に用いられてきた、験のいい海藻パワーを味方に付け、プレーオフ進出を後押しする。

 土俵際で粘るチームを“うま味”たっぷりのユニーク企画でサポートする。クラブ初の試合会場での昆布配布。北海道色満点の新プロジェクトについてクラブ幹部は「今がプレーオフへの大事な時期。チームの運気もいい方向に進むように」と説明した。

 山形戦は勝ち点51で並ぶプレーオフ争いのライバルとの大事な戦い。大観衆のサポートを得るため、札幌厚別から札幌ドームに会場変更した。勝利が不可欠だけに、同幹部は「縁起物としてもいい」と話した。室町時代の武将が出陣の際「勝ち喜ぶ」という意味で食べたと伝えられている、験担ぎフードの“抜てき”で山形を討つ。

 昆布が頭髪にいいという医学的根拠はないが、栄養豊富なヘルシー食品。中でも美容につながるヨウ素が多く、女性ファンにとっては勝って喜び、美人になって、また喜べる2倍おいしい企画。男性ファン向けには、マッチデープレゼントとして頭皮ケア用シャンプーも盛り込む。試合に勝つ、頭皮にカツ-。チームにも生え際にも元気を与える90分になりそうだ。

 ◆三石昆布

 別名・日高昆布と呼ばれ、北海道日高地方を主産地とし、津軽海峡東側から襟裳岬を経て十勝沿岸までの広い海域に分布する。生産されるそのほぼ全てを天日乾燥していることが特徴。肉質が柔らかく、煮上がりが早いため、煮物用として多く用いられる。