韓国人助っ人がJ1撃破へとけん引する。J2札幌は今日13日、天皇杯3回戦で磐田と対戦する。先発出場が濃厚なDF趙成真(22)はJFL讃岐時代の昨年、同2回戦でJ1鳥栖と対戦し、1-0の勝利に貢献した。J1討ちのポイントとして「相手に合わせるのではなく、自分たちのスタイルを貫けるかがカギ」と提言。DFの柱が、チームとして06年以来7年ぶりのJ1突破に導く。

 リーグ戦では2連敗中。貴重なJ1との対戦を、崩れかけた形を取り戻すための時間にする。趙は精神的な心構えにも触れ「気持ちを1つにして立ち向かうことで、上の相手にも勝てる」と説いた。再確認が必要なのはDFラインからのビルドアップ、セットプレー前後の集中力、攻撃時のリスク管理。レベルの高い相手に、好調時のサッカーを出せれば、残り6戦となったリーグへの光明が見えてくる。

 主将河合、副主将内村の欠場で、新人堀米が主将を務める若いチーム。財前監督は「名前負けしないで、積極的にやってほしい」と言った。J1では降格圏17位と苦しむ磐田を下し、プレーオフ進出への手応えをつかむ。【永野高輔】