J2札幌の韓国人DF趙成真(22)の来季残留が確実なことが23日、分かった。今季はセンターバックなどで37試合中33試合に出場。クラブでは今季助っ人で最も貢献度が高いと評価。既に戦力構想に入れていた。来季は業務提携リーグ国枠が新設されることで、ベトナム人FWビンを外国籍選手枠から外せるめどが立ち、趙との契約延長が可能となった。今後、正式オファーを出し、代理人を通して条件を詰める。

 今季の趙は下位カテゴリーのJFL讃岐から1年契約で加入。開幕時は右サイドバック、4月21日の長崎戦からは、負傷がちなDFパウロンに代わってセンターバックの定位置を奪取した。来季も札幌でのプレーに前向きで、クラブ幹部も「来季も計算できる戦力。残す方向で考えている」と話した。

 新枠設置が固まり、補強戦略も進展した。現在、ブラジル人FWフェホの残留が確定。アジア枠該当選手としてビン、趙に加え来季復帰見込みの韓国人GK李もいる。現状の外国人3枠とアジア1枠では、ブラジル人DFパウロンを含む5人を同時登録できなかったが、新ルールで可能になった。来季の札幌にプラス要素の大きいJリーグ外国人枠の改訂になりそうだ。