J2札幌は18日、J1昇格プレーオフ進出が決定した場合、12月1日の準決勝、同8日の決勝に向けて道外合宿を行わず、札幌で調整を続ける方針を固めた。第41節終了時点で、ホームでのプレーオフ開催権がある4位以内に入る可能性が消滅。すべてアウェー開催となるが、練習時もサポーターの声援を受けられる地元で調整し、本拠地から出陣する。

 24日の北九州戦に勝てばプレーオフがほぼ決定する。クラブでは早くも昇格へ向けたスケジュール調整を開始。今月下旬から降雪の日が増えることが予想されるが、クラブ担当者は「プレーオフ初戦まで札幌での練習を考えている。決勝に進出しても天候が急激に悪化しない限り、合宿はしない」と話した。

 4月に大阪ミニ合宿を実施した際、精神的疲労でチーム全体の動きが鈍くなった。今回は前節岐阜戦から明日20日の天皇杯甲府戦と続く中2日の敵地連戦も、1度札幌に戻してリフレッシュさせた。一発勝負の昇格決戦に向けても、選手のメンタル面を考慮した。

 今週の札幌も雪の予報が出ているが、財前監督は「雪で出来なくなることも頭に入れて、個人で状態を整えることも頭に入れるよう伝えた」と話した。最終北九州戦からプレーオフへと続くJ1への階段を、ホームタウンで気持ちを高めながら突き進んでいく。