J2札幌が川崎FのDF薗田淳(24)を完全移籍で獲得する。10年アジア大会ではU-21代表として優勝に貢献するなど世代別代表を経験してきた若手センターバック。DF趙成真(22)が退団し戦力ダウンも、迅速な補強でDF陣の再強化につなげる。

 有望な24歳の獲得で、守備陣の充実を図る。今季は3月に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し、出場はないが、既に回復し実戦復帰。クラブでは復帰後の練習試合をチェックし、獲得に踏み切った。対人の強さだけでなく、足下の技術も兼備。10年のアジア大会は、柏DF鈴木大輔(当時新潟)とコンビを組んで優勝に貢献するなど、世代屈指のセンターバックだ。

 本人も札幌での再起にかけており、ポジションを争う若い櫛引、奈良への刺激にもなりそうだ。来季はパウロン、薗田、奈良らで主力センターバックを争い、趙の不在をカバーする。

 ◆薗田淳(そのだ・じゅん)1989年1月23日、静岡県静岡市生まれ。常葉橘高から07年川崎F入り。昨季は当時J2の町田(現JFL)に期限付き移籍し今季、川崎Fに復帰。08年U-19アジア選手権、10年アジア大会U-21、12年ロンドン五輪アジア予選代表。J1通算8試合、J2通算21試合無得点。182センチ、78キロ。利き足は右。血液型O。