難敵ぞろいの開幕5戦でリードする。Jリーグが1月31日、今季J2前半戦の日程を発表した。J2札幌の財前恵一監督(45)は磐田、湘南とJ1降格組が2チーム入る序盤5戦での、勝率5割超えを昇格への最初のポイントに挙げた。昨季は開幕戦に勝利も、2戦目から3連敗し失速。今季は常に白星を先行させるプランで、自動昇格圏を狙いにいく。

 財前監督は序盤の相手について「自動昇格圏を狙うなら、どの相手とも対等以上の戦いをしないと。勝ち点優先の状況がつくれていれば、いい位置を狙える」と言った。開幕磐田戦だけではなく、3戦目に湘南、5戦目には昨季2戦2敗無得点と苦手な京都が控えるが、ここで最低3勝以上挙げ、好位置を維持したい考えだ。

 昨季の反省がある。開幕千葉戦勝利も2戦目から3連敗。5割到達後に敗れるケースが多く、勝ち越した節は42節中6節にとどまった。合宿期間短縮による、序盤のチーム作りの不備も原因だった。だが2年目の効果として指揮官は「チームをつくりながら戦った昨季に比べ、今季はベースがある。自信を持って戦える」と強い口調で言った。

 この日、打ち上げた沖縄合宿についても「昨季とは全然違う。しっかりやれたし、熊本では戦術や得点力アップの部分を詰められる」と手応えを口にした。離脱中のFW内村、DFパウロンも3日の熊本合宿初日から合流する見込み。ここからは攻守の軸を融合させ、開幕ダッシュの準備に取りかかる。【永野高輔】