実戦追加で復帰組を融合-。J2札幌が21日、福岡大と開幕前ラストマッチを26日に行うことを決めた。この日、負傷離脱していたMF河合竜二(35)DF上原慎也(27)MF宮沢裕樹(24)DF奈良竜樹(20)が全体練習に復帰。今日22日の仙台戦と26日の福岡大戦で、実戦から離れていた戦力の最終見極めを行い、開幕ベスト布陣を導き出す。

 本番まで10日をきり、一気に戦力が充実してきた。宮沢は9日の熊本戦以来12日ぶりの全体メニュー。右太もも裏を負傷していたが「思ったよりできていたし、あとは試合でどれだけやれるか確認したい」と意気込んだ。上原慎は沖縄合宿中の1月23日の練習で右足首を負傷。約1カ月ぶりの復帰に「早く他のメンバーに追いついて開幕に間に合わせたい」と前を向いた。

 河合と奈良は回復に時間を要するが、宮沢、上原慎について、財前監督は開幕戦に間に合うと想定している。まず仙台戦で時間限定出場させ、中3日での福岡大戦で再確認。状態が良ければ開幕メンバーに加える方針だ。特にボランチは上里、深井が開幕絶望。19日の福岡大戦は20歳の前貴、新人の上原拓の若いダブルボランチで先発も、公式戦経験は少ない。しかも開幕戦はJ2最強の磐田だけに、ここにきて昨季33試合出場の宮沢復帰は心強い。

 上原慎は左右両サイドバックがこなせ、昨季チーム3位の5得点を挙げた決定力もある。現在、パウロン離脱などで右サイドバック小山内がセンターバックを務めているだけに、復帰効果は大きい。2人の主力を本番直前2戦で融合させ、開幕必勝体制をつくる。【永野高輔】